負債比率
負債比率は例えば資産に対して負債がどの程度の比率になっているかを理解するための指標だ。
その場合の計算式は以下のようになる。
負債比率=借入総額÷自己資産総額
「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であるロバートキヨサキ氏は資産に対する負債比率は0.7くらいらしい。
不動産をメインに投資を行っているロバート氏は、この負債比率を多めと認識しているようだ。
この0.7という負債比率は、例えば資産1億円の場合7000万円の借入をしているということだ。
言うまでもないが、負債比率が1を超えると資産額より負債が多いということで、何かあったとき負債を返すことができずかなりリスクが高い状態といえる。
逆に負債比率が1未満の場合は何かあったときでも自己資産で借り入れを返済できるので比較的リスクが少ないといえるだろう。
負債比率目安を考える
私は今の所負債は一切ないが、今後借入をして投資をしていくことを考える上で、自分の負債比率目標値を考えてみる。
私個人の資産管理としては、負債比率は1未満というのが絶対に守らないといけない基準としたいところだ。
理由は安直に破産しないためだ。
次に心地よい負債比率として、私的には0.5くらいがよいかと考えている。
仮に何かがあったとしても資産の半分は残るからだ。
実際、借り入れをするとなった場合の投資先は不動産にしたいと思うのだが、不動産の価値が0になる可能性はかなり低いはずだが、よっぽどのことがあって資産価値が0になったとしても自己資産の半分は残せる、という安心感は残しておきたい。
この場合に何ができるかを考えてみたいと思う。
まず、4000万円の資産をもっていると仮定する。
不動産購入時に自己資本500万円を入れるとすると、支払い後の自己資産は3500万円となる。
この時、負債比率を0.5以下にしたい場合、借り入れできる金額はMax1750万円になることがわかる。
自己資本と合わせて2250万円までの物件を購入可能ということになるわけだ。
実際のところ、2250万円というと、築古の小ぶりなアパートしか購入できなさそうだ。
4000万円の資産があって大手企業の正社員という属性の場合、この物件は若干弱気かもしれないが、安心感のある負債比率を守ろうとすると大きな勝負ができないということがわかった。
不動産投資で資産を大きく稼ぎたい場合、負債比率は必然的に高くなっていく。
一念発起して不動産投資を始めた人のなかには、負債比率が1を超えている人も多くいるだろう。
リスクをとるからこそ資産を拡大していけるわけだが、私個人としては根拠のない無茶は避けたいので、リスクを許容できる小ぶりな物件から始め、経験と自信がついたら借入比率を上げていくのがよいかと考えている。
今後借入をしながらの資産拡大を考えている人はこの負債比率を一つの指標にしてみてはいかがでしょうか?

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